投資をする場合に重要になるのは、これから価格がどのように推移していくのかを予測することです。そのための判断ツールの一つになるのがチャートから導き出される「移動平均線」です。移動平均線はチャートの中に一本の曲線として描かれていることがあります。移動平均線を見れば、相場が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかが分かり、売買のタイミングを計ることができます。

●移動平均線
移動平均線というのは、一定の期間内ににおける価格の終値の平均値をとり、その平均値を結んだ線のことです。例えば、設定期間を5日間とした場合の移動平均線の値は以下になります。
・1日目:100円
・2日目:110円
・3日目:105円
・4日目:120円
・5日目:115円
1日目から5日目(5日間)の合計は550円のため、平均値は110円です。
・6日目:130円
2日目から6日目(5日間)の合計は580円のため、平均値は116円です。
そして、110円と116円を結ぶと5日間の移動平均線になり、これを継続していきます。

●移動平均線の種類
移動平均線には以下などの種類があります。
・短期:5日、25日、75日
・中期:13週、26週、52週
・長期:12ヶ月、24ヶ月、60ヶ月
移動平均線で全体的な流れを見ると、相場のトレンドが確認できます。

●ゴールデンクロスとデッドクロス
短期の移動平均線と長期の移動平均線を組合わせることによって、相場の転換を見ることができます。
1.ゴールデンクロス
短期移動平均線が長期移動平均線の下から上に突き抜けると「ゴールデンクロス」と呼ばれ、相場が上昇傾向に切り替わったサインとされています。

2.デッドクロス
逆に、短期移動平均線が長期移動平均線の上から下へ突き抜けると「デッドクロス」となり、相場が下落傾向に突入したサインとなります。

●移動平均線乖離率
実際の相場が移動平均線からどれくらい離れているのかを確認するための指標として、「移動平均線乖離率」があります。また、株価チャートには「ローソク足」と呼ばれる棒グラフがあり、1日ごとの相場がどのような動きをしたのかが表されています。

そして、ローソク足は過去から続く相場の流れからかけ離れることはありません。仮に、大きなズレが生じると、必ず修正が行われます。つまり、相場が妥当な価格で推移しているのかをチェックするのが移動平均線乖離率です。

例えば、以下の判断ができます
・終値が移動平均線から5%以上上昇:相場が過熱しており、調整局面に入ります。
・終値が移動平均線から5%以上下降:下がり過ぎの傾向にあり、反発する可能性が高くなります。